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更年期を諦めない、女子をやめない、自律神経を整える

女子40歳からの、身体美人化計画 第15回

女性の永遠のテーマである「若々しさ、美しさ」を、流行に翻弄されずに確実に自分のものにするにはどうしたら良いのでしょうか? この連載では、本質的に健やかで美しい女性であるための方法を、パーソナルトレーナーの三雅さんが、妙齢女子の体と心の在り方から見つめていきます。大好物のコラーゲンや女性ホルモンとの付き合い方などに触れながら、華麗に加齢に抵抗する術を授けます。

■自律神経を理解して冷えと更年期に勝つ

 朝晩が涼しくなり日も短くなってきて、秋を感じ始めるこの頃ですね。いかがお過ごしでしょうか。女子の健康や若さ美しさには冷えをなくすことが必須で、自分は温かいと思っていてもお腹の中が冷えている人が大勢います。女性系疾患もほぼお腹の中の冷えから始まります。寒くなってからの冷え対策はより大変になるので、秋のうちから温かい人になっておくことが理想です。

 では自分の体がどのくらい冷えているかをどのように見分ければ良いのか。その判断基準の1つが、冬場、寝る時に靴下を履くかどうか? です。靴下や湯たんぽがないと眠れない人は相当冷えていて、自律神経も悪くなっています。自律神経は健康、若さ、美しさ、妙齢女子にとっては更年期対策にもとても大事なものです。

 昼間は活発に内臓を活動させるために、血液はお腹の中心に集まります。でも夜は内臓を休ませるために、血液は体の表面に集まります。眠くなった子供の手が温かいのはこのためで、もちろん大人も同じ仕組みであり、これは自律神経の働きです。寝る時間になっても手足が冷たいのは、この自律神経の働きができておらず、血液の内側から外側への移動ができていません。この傾向がある人は更年期障害も強く出る可能性が高いので注意しましょう。更年期障害は自律神経失調症のことです。詳しくは第8回「更年期を寄せ付けない、若々しく美しい女性でいるコツ」を読んでくださいね。更年期を諦めてはなりませぬよ。そして全ての女子にとって、冷え対策、自律神経を整えることはマストです。

 でもそもそも、自律神経を整えるとは言うけれど、それがどういうことかを理解できている人は多くありません。整った自律神経とは、活動時の交感神経とリラックス時の副交感神経の「メリハリ」があること。この2つの神経のバランスが、中途半端に上下しているシーソーではなく、ギッタンバッコンときっちり上下していることです。

 それがイメージできたら分かりやすいです。昼はしっかり動く、夜はしっかり寝る。食べる時は食べる、食べない時は食べない。動く時はよく動く、休む時はよく休む。笑う時はちゃんと笑う、泣く時はちゃんと泣く。こういう体と心のメリハリをつけることが大事で、中途半端にズルズルした生活は簡単に自律神経を乱します。最も自律神経を乱すのはストレスですが、それは主に心のシーソーができてないから。苦しい、辛い、寂しい、悲しい、をちゃんと表せていない状態です。体と心にメリハリをつけて、自律神経を整えましょう。

 また自律神経は骨盤の開閉と連動しているので、スムーズに開閉できる柔らかい骨盤になることも重要です。そのためには第3回の腰回し(骨盤リセット)と第4回の背泳ぎ(肩甲骨リセット)をセットでやってくださいね。またお腹の中を温めるには第7回のドローイングで、自家発電をできるようになりましょう。地味だけれど大事なことをコツコツやり、冷えがなく、更年期にも負けず、子宮も膣も女性ホルモンも元気な女子をやりましょうね。

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三雅(mika)

パーソナルトレーナー。10代から結膜炎、鼻炎、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患に苦しみ、27歳の時に草津温泉にこもり湯治生活をする。自分自身を蘇らせることに全身全霊をかけ、やがてほとんど薬を使うことなく全てのアレルギー症状を克服。その後、中国政府認可の国際中医薬膳師やピラティスインストラクターなどの資格を取り、現在は通うのは月1回で良いオリジナルメソッドのトレーニング指導を行っている。



http://gracehouse-mika.com/



写真:花井智子


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